平成27年の斎王代は現役CA

葵祭行列保存会は第60代斎王代に、白井優佐(ゆうさ)さん(26)が選ばれたと4月10日発表した。

 白井さんは、電子部­品メーカー「シライ電子工業」(右京区)の会長白井総さん(56)長女。ノートルダム女学院高から日本大に進み、航空会社スカイマークに入社。東京都品川区在住で、国内線の客室乗務員として勤務している。趣味はクラリネット演奏。料理は正月のおせちを全て手作りするほどの腕前という。

 上京区のホテルで記者会見した白井さんは、華やかな花柄の着物に身を包み、「心からうれしく、同時に身に余る思いです。(客室乗務員も)斎王代さんも皆さまを笑顔でお迎えするのは変わりないと思うので、いつも通り緊張せず笑顔で務めたい」と話した。

 斎王代は、平安時代に上賀茂、下鴨両神社に仕えた内親王「斎王」の代理を務め、京都ゆかりの未婚女性から推薦で選ば­れる。
葵祭の前儀となる、毎年上賀茂神社と下鴨神社が交代で行う斎王代女人列御禊神事でほか女人列など行列に参加する人たちとともに境内の川に両手をひたし、ケガレを祓う禊の儀式が行われる。
葵祭の主要行事、加茂祭路頭の儀では、平安時代の衣装を身にまとった人々が牛車とともに京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社まで約8kmの道のりを行列する。