坊主も木に登りて見る競べ馬、赤扇、青扇いずれ多き
賀茂の神を喜ばせる為に古代の人が考えだした騎乗しての「賀茂競馬会」。神のみならず、庶民もお坊さんも高貴な方々も好んだのも雅な王朝行列より、熱狂するのは現代でもおなじ。
彼の吉田兼好はこれを見て、滑稽なほど多くの人が熱狂している様を描いているそうな。
「(略)・・五月五日、上賀茂神社で競べ馬を見た時、乗っていた車の前に庶民どもが群がっており、競べ馬が見えなかった。センダンの木に坊さんが登り、枝に座って競べ馬を見ている。・・・(略)」【徒然草第四十一段】
これに先立ち5月1日には、5日の競馬に出場する馬足の優劣を定める足汰式(あしぞろえしき)が競馬会同様に行われ、5日の競馳の番立て組み合わせを決める習わしである。
賀茂競馬会 於 上賀茂神社
5月1日(水) | 午後1時頃から | 足汰式 |
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5月5日(日) | 午後2時頃から | 競馳 |
詳しい様子解説、写真はこちら。
賀茂競馬会 by 五所光一郎
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