弓矢で邪気を祓う
5月3日(金) | 午後1時 | 歩射神事 |
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矢は「鳴鏑」である。矢の先が朱色である。
祭神玉依媛命が川に流れてきた矢は「丹塗矢」と呼ばれているが、同様に矢の先が朱色である。
歩射神事は宮中古式により弦や鏑矢で邪気を祓い、弓矢で葵祭の沿道を清め無事を祈る神事である。
普段聞くことのない音をたてて、見たたくまに矢は楼門の屋根を飛び越えていった。
「プゥーン」とも「ビューン」とも擬音がことばにできない。
弦の音で邪気を祓う神事である実感が伝わってくる。
歩射神事 (下鴨神社HPより転載)
弓矢を使って葵祭の沿道を清める魔除けの神事。
歩射神事は、三日に同神社で行われる馬上の流鏑馬に対して、地上で矢を射ることに由来しており、平安時代に宮中で行われていた「射礼(じゃらい)の儀」が始まりと伝えられている。射手が弓を鳴らす「蟇目式(ひきめしき)」で四方の邪気を祓い、鏑矢を楼門の屋根を越えて飛ばす「屋越式(やごししき)」、大きな的を射る「大的式(おおまとしき)」、連続で矢を射る「百々手式(ももてしき)」がそれぞれ行われる。
また、この四式をもって「鳴玄蟇目神事(めいげんひきめしんじ)」と呼ばれ、賀茂祭(葵祭)の安全祈願とされている。